

小さくて、かわいしくて、たくましい花。
花言葉は「この恋に気付いて」。
名前は、『リナリア』
あたらしいジャンプ ザ ライツの、
あたらしいアルバムです。
ジャンプ ザ ライツ 3rdアルバム『リナリア』
萌香セルフライナーノーツ
編集/構成:イシハラマイ
1.OVER FLOW
<危ない!>―大嫌いなはずのアイツが、なぜか助けに来た! ―私の中ではアメコミ的なイメージがある曲。真っ先にサビのメロディーが浮かんで、そこに<感情沿線上/何かがしびれてはじけとぶ>という言葉を乗せたのがはじまり。でも実はこの歌詞は、国語の教科書でお馴染みの『赤い実はじけた』から思いついたものだったりもします。
2.五月の花
センチメンタルピュアソウルが詰まった曲。「細雪」みたいな、恥ずかしくなるくらいキュンとするメロディーで歌う、春の恋。4月、新学期。探り探りで交わすノリだけの会話に嫌気がさして、人の輪から少し離れて、ひとり歩く。うつ向いた顔を上げたら、そこには恋が待っていた。少し切なくなる2番からの歌詞にも注目して欲しいです。
3.月の裏側
元は私のピアノ曲。ドラムのまっきー曰く「神殿」のイメージ。南アフリカの太鼓、ジャンベの音が効いた、異国情緒あふれる壮大な世界観。私はアニソンにも影響を受けているので、そういう部分が色濃く出た曲になったと思います。バンドサウンドというより、最早ゲーム音楽に近い感覚。ジャンプ ザ ライツの楽曲の幅広さを感じてもらえたらいいな。
4.Wisky neat
ベースの美鈴、一番のお気に入り曲。何気なくギターを弾いて歌っていたら出来た曲。<間違って欲しがった あなたの心>って歌詞がパッと浮かんだ。どうしようもない想いを薄めるしかなくて、深夜のバーでロックのウィスキーを傾ける。撫でるような歌声が、裏声で上がっていくところが切ないブルース。お酒を片手に浸って欲しいです。
5.真夏の夜に
サポートギターに横道(The Doggy Paddle)を迎えて4人体制になった、あたらしいジャンプ ザ ライツの名刺代わりの1曲です。だからこそ、ぜひライヴで聴いて欲しい。思わず体を揺らしたくなる、手拍子したくなる、そんな曲になっています。男の子目線で書いてみた歌詞にも注目!
6.アケガタの森
「まどろみ」というタイトルで、弾き語りで演奏していた曲です。装いを新たにバンドで収録しました。<いるはずのないあなたが笑ってる><目を開けてあなたに電話をしよう>夢と現実が交錯するまどろみの中の、物思い。声も高くてメロディーもきれいで心地良いけど、ちょっと泣きそうになる。真夜中に一人で聴きたくなる曲です。